栄野神社は二見興玉神社の飛地境内社であり、近隣地区の氏神としても信仰を集めている神社です。倭姫命が二見の海岸に着船した際、出迎えて堅塩を献上したとされる佐見都比古命(さみつひこのみこと)と、倭姫命が国名を尋ねたときに「速雨の二見国」と答えた大若子命(おおわくごのみこと)の2座がお祀りされています。毎年1月14日には湯立神事が行われます。神事では、神職が煮えたぎる大釜の中にクマザサを入れて振り上げ、参拝者にも振りかけます。その熱湯を全身で浴びると罪けがれがはらい清められ、1年間無病息災で過ごせるとされています。神事で使用されたクマザサは神の宿る御幣として配られます。