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昇ったばかりの太陽の木漏れ日、玉砂利の踏みしめる音、小鳥のさえずり・・・
感じるものすべてが新鮮であり、心洗われる時間を過ごすことができます。
伊勢市・鳥羽市の宿泊施設からスタートする早朝参拝コースは、伊勢神宮の外宮・内宮の正宮と域内にある別宮を周ることができ、伊勢神宮を満喫できます。
早朝参拝がおすすめな理由はいくつもあり、早朝ならではの澄んだ空気、日が昇り始めて時間が経つほど変わっていく風景を楽しむことができます。混雑を回避できるのもメリットです。
早朝参拝を楽しむ「近鉄タクシーでめぐる伊勢・鳥羽 伊勢神宮早朝参拝」では、伊勢市・鳥羽市周辺の宿泊施設までタクシーで送迎してくれます。
伊勢神宮は内宮と外宮の正宮2社だけではなく、実は数多くの宮社があり、別宮、摂社、末社、所管社が集まった125の宮社のことをいいます。別宮は正宮と関わりの深い神様を祀っている神社で14社あります。43社の摂社は「延喜式神名帳」に記されている神社のことで、末社24社は「延暦儀式帳」に記されている神社です。残り42社はそれ以外の神社です。
早朝参拝コースでは、まず衣食住など産業の守護神とされる豊受大御神をお祀りしている、豊受大神宮(外宮)からお参りします。
外宮の正宮・豊受大神宮や御神楽・ご祈祷などが行われる「外宮神楽殿」、別宮の「多賀宮」等を30分で周ることができます
目安所要時間【30分】
外宮境内の入り口近くにある火除橋(ひよけばし)は、名前の通り、かつては火を避ける役割がありました。当時は火除橋の近くまで民家があり、橋を流れる堀川は防火のために作られたと言われています。
手水舎(てみずしゃ)は参拝前に水で心身を清めるための場所です。手水は左手、右手の順番で手を清めてから、柄杓には口をつけずに口をすすぐのが正式な作法となっています。
豊受大神宮は、食や産業の神様「豊受⼤御神(とようけのおおみかみ)」を祀っており、「外宮さん」と呼ばれ親しまれています。
周辺には多賀宮、土宮、風宮の3つの別宮があり、別宮に繋がる橋は亀に似た形の亀石も見所の一つです。
古殿地とは、20年に1度行われる遷宮(せんぐう)のための敷地で、遷宮を迎えると新しい正宮が建てられます。古殿地の奥にある小屋には、心御柱(しんのみはしら)と呼ばれる正宮の床下に建てられる柱を納めており、古来神聖なものとされています。
外宮内にある「三ツ石」とは、注連縄の結界に囲まれている三つの石で、かつてはこの近辺に宮川の支流が流れていました。式年遷宮では「川原大祓」という祭事が行われ、三ツ石は外宮の中でも神聖な場所の一つです。
多賀宮(たかのみや)は外宮の四別宮の中で最も格式の高い別宮です。亀に似た亀石の橋を渡って98の石段を上った先にあり、豊受大御神荒御魂(とようけおおみかみのあらみたま)を祀っています。地元では個人的なお願いをしても良いともいわれています。
土宮(つちのみや)は亀石を渡り右手側にあり、宮域の地主神である大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)を祀っています。元々は別宮ではありませんでしたが、1128年に宮川の洪水から外宮を守った功績により別宮に加わりました。土宮は外宮内で唯一の東向きの社殿となっています。
亀石を渡って南側の位置にある風宮(かぜのみや)は、風雨を司る級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)を祀っています。外宮は正宮、多賀宮、土宮、風宮の順でお参りします。
神楽殿は正宮へ向かう道中にあり、ご祈祷の御饌(みけ)や神楽を神々へ奉納するところです。外宮の御朱印や交通安全、開運、学業、厄除けなどさまざまなお守りを拝受できる場所でもあります。
外宮をお参りしたあとは、天照大御神をお祀りする皇大神宮(内宮)に向かいます。御正宮・別宮はもちろん、内宮近くの「おはらい町」で風情ある街道の雰囲気も楽しめるモデルコースです。
目安所要時間【60分】
五十鈴川にかかる宇治橋は伊勢神宮の神域と俗界を繋ぐ橋で、入り口には神々しい大鳥居が立っています。日の出の名所でもあり、11月下旬~1月下旬には鳥居から昇る朝日を眺めることができます。
五十鈴川沿いにある御手洗場(みたらし)は、神宮参拝者が心身を清めるために古くから利用されています。内宮の参道には手水舎がありますが、慣習に沿った神宮参拝をしてみたい方は御手洗場で身も心も清めてからお参りしましょう。
瀧祭神(たきまつりのかみ)は五十鈴川を守る水神で、神宮内の他の神様とは異なり古くから社殿がなく、御手洗場の近くの板垣に囲まれた社に祀られています。参道から逸れた細道にあるため見逃しがちなスポットですが、瀧祭神は地元では天照大御神(あまてらすおおみかみ)に要件を取り次いでくれる重要な神様ともいわれています。
宇治橋を渡った先にある「皇大神宮(こうたいじんぐう)」(内宮)は、日本人の総氏神「天照大御神」を祀っています。「日本人の心のふるさと」と呼ばれる自然豊かな風景で、時間帯によって雰囲気が異なりますが、早朝の参拝がおすすめです。
御稲御倉(みしねのみくら)は神宮神田から取れた稲を奉納するための社です。御稲御倉に奉納された稲は、10月の神嘗祭、6月と12月の月次祭でお供えされます。外宮と内宮の正宮と同じ神明造の社でもあります。
皇大神宮の裏手にある荒祭宮(あらまつりのみや)は天照大御神の荒御魂を祀っている別宮です。荒御魂は活力に溢れた神霊で、地元では願いを後押ししてもらえると言われているので、新しいことに挑戦したい方や叶えたい願いがある方におすすめです。
風日祈宮(かぜひのみのみや)は級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)を祀っており、元寇で勝利をもたらす神風を起こしたとされ、別宮に昇格しています。
宇治橋から正宮の参道の中間ほどの位置にある内宮神楽殿は、他の神明造の社殿とは異なり入母屋造(神社によく採用されている屋根が広がっている構造)というのが特徴です。お守やおふだを授与する授与所やご祈祷受付がありご朱印もいただけます。
内宮近辺にあるおはらい町は参拝者を迎える伊勢市の観光名所の一つで、老舗飲食店や土産屋が数多く並んでおり、風情ある街並みが楽しめます。季節ごとのイベントもあり、毎月賑わっています。
◇各コースにご祈祷(御饌・御神楽)の所要時間は含まれません。ご紹介の場所については事情により立入が出来ない場合があります。
(C)伊勢志摩観光コンベンション機構
近鉄タクシーが主催する早朝参拝コースのスタート地点になる、おすすめの宿泊施設をご紹介します。伊勢志摩の食材を味わえる宿泊施設、伝統的な建築の宿泊施設等、伊勢市ならではの宿泊施設が数多くあります。
詳細な施設情報は下記のリンクをご確認ください。
実施期間 | 2023年9月30日(土)まで【土・日・祝(早朝限定)】 |
ご利用料金 | ●伊勢市内の宿泊施設 普通車特別料金…13,020円(通常料金…23,800円) ●鳥羽市内の宿泊施設 普通車特別料金…16,740円(通常料金…30,600円) |
運行区間・運行時間 | 伊勢市内の宿泊施設 5:30スタート~7:30(所要時間:約150分) 鳥羽市内の宿泊施設 5:30スタート~9:00(所要時間:約210分) |
出発地 | 伊勢市内・鳥羽市内のホテル・旅館 |
●2023年9月11日実施予定の運賃改定により運賃がかわる可能性があります。予めご了承ください。
●鉄道の運賃・料金は含みません。鉄道のご利用には別途乗車券・特急券などの購入が必要です。
●各施設の入場料などは含みません。
お問合せ先 | 三重近鉄タクシー株式会社 伊勢営業所 |
電話番号 | TEL:0596-28-3171 |