観光スポットの混雑状況

伊勢の逸品

さめのたれ

珍味!サメの身の干物

サメを食べる習慣は、山陰地方の一部と、伊勢地方だけに限られています。
このサメの干物、伊勢の家庭では昔からおかずなどとして馴染んだごく一般的な食べ物ですが、古代より伊勢神宮で大きな祭典に欠かすことのできない神饌(しんせん)の一品とされてきた大切な供え物です。
また、別宮の一つ、伊雑宮(いざわのみや=志摩郡磯部町)には毎年、御田植祭に、神の使いとしてやってくる「七本鮫」の伝説があります。『サメのたれ』の語源は確かではありませんが一説では、ヒラヒラと垂らして干したことから、この名前が付いたと言われています。
たれには、「しおたれ」と「あじたれ」の2種類があります。「しおたれ」は、厚さ1センチほどの板のような切身に塩をふり、天日に干したもので、「あじたれ」は、厚さ数ミリの薄い切身をみりんにつけ、天日に干したものです。

伊勢ひじき

出荷量は日本一!

ひじきの中でも、伊勢ひじきは国内消費の約70%を加工生産され、日本一の出荷量を誇ります。
栄養塩豊富な伊勢湾の出入り口である伊勢周辺で採れた、新鮮で栄養満点のひじきです。ひじきには「長ひじき」と「芽ひじき」が代表的で、「長ひじき」はひじきの茎を干したもので、太く長めで、もどした時歯応えの良いものが良品です。また商品によっては枝が加わるものもあり、それを糸ひじきと呼んでいます。「芽ひじき」は先端の米粒大の芽だけを摘んだものと、茎以外をまとめて刻んだものがあり米ひじきとも呼ばれます。炒め物や混ぜご飯などに良く使われます。
ひじきはカルシウムの含有量が多く、牛乳の約14~15倍のカルシウムが含まれています。また、鉄分・胴・食物繊維も豊富に含みかつノンカロリーなので、健康食品として人気があります。

伊勢うどん

やみつきになる伊勢うどん

ずんぐりした太くて柔らかい麺に、コクのあるたまり醤油でできた甘くて濃厚なタレ。きざみネギを薬味に、少なめのタレでからめるようにツルツルと食べます。
江戸時代以前よりこの地の農民が、うどんに地味噌から出来たたまりを少しかけ、食べていたのがそもそもの始まりと伝えられ、その後、かつお節などでだし汁を加え食べやすくしたのが、現在の伊勢うどんの始まりです。
伊勢参りの賑わいの中、多くの食べ物屋が並び、伊勢うどん屋も軒を連ねたというほど人気があったと言われています。中でもその昔古市にあった豆腐六(どぶろく)は、伊勢神宮・外宮(豊受大神宮)から伊勢神宮・内宮(皇大神宮)へ向かう道すがらこの店のうどんを食べてきた、というのが旅の土産話になる程評判のうどん屋でした。
きっと、おかげ参りのあの大群衆も庶民のものとして、お伊勢さんとともにこの「伊勢うどん」を、しっかりと心に刻み込んでいったにちがいないことでしょう。
そして現在もなお、伊勢うどんはこの地域の人々に愛され続けています。貴方も伊勢へきたなら一度はこの「伊勢うどん」、食べてみてはいかがでしょうか。

地野菜

生産者直売だから新鮮、安心、安価!

温暖な気候と肥沃な大地、清流宮川の豊かな水で丹精こめて作った旬の野菜です。
伊勢の野菜は、有機質肥料をたっぷり使い、ミネラル等の栄養分が豊富に含まれています。手間ひまかけた、こだわりの味が自慢です。
また、青ねぎは県内一の生産で、北部に位置する東豊浜地域が中心です。ここは砂壌土地帯で、ねぎ栽培に適し、約70年の歴史をもちます。昭和45年以来、秋冬ねぎとして国の指定産地になっています。

干物

しっかり浴びた太陽の日と海からの潮風が隠し味!

伊勢は古くから、黒潮おどる熊野灘と穏やかな伊勢湾からの、種類豊富な魚に恵まれ、四季に応じて数々の魚の開き・丸干し・みりん干しなどの生産が盛んです。
自然であっさりした味わいがあり、質・量ともに優れたタンパク質を含む伊勢の干物。家庭の食卓のおかず・おつまみ・お土産・贈り物などにどうぞ。
干物とは、魚に塩をして長く保存ができるように乾燥させた非常に簡単な加工食品です。しかし「単純であるが故に」旨いと言われる物をつくるには、なかなか難しいものです。
干物の歴史は遥か奈良時代まで遡り、先人達の知恵が集約された日本の大切な食文化です。また、身体に必要不可欠でありながら自らではほとんど作り出せない栄養成分であるDHAを多量に含むことから脳の活性化や血液浄化ボケ防止等にも効果があります。

餅菓子

江戸時代からお伊勢参りの人々に愛された味

伊勢神宮は江戸時代から「日本人の心の故郷」として多くの「お伊勢まいり」の人々を迎えてきました。
人々は全国各地から何日も歩いて旅をし、伊勢にやってきました。そんな旅人から好まれ、食事の代わりとされていたのが、手早く食べられて、腹持ちの良いお餅でした。
参宮客が増えるに連れ、参宮街道沿いにたくさんの餅屋ができ、各地の餅を食べ歩くのも当時の旅の楽しみの一つになりました。
また、桑名から伊勢までの参宮街道は、餅街道とも呼ばれるようになりました。

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