二見興玉神社の境内に、天の岩屋という岩窟があります。この岩窟は、宇迦御魂大神(豊受大神)が祀られていた三宮神社の遺跡とされております。また、天照大御神が素戔嗚尊の狼藉を嘆き、岩屋の中にお隠れになり世界が闇に包まれたという神話から、夫婦岩から昇る朝日が日の大神(天照大神)に例えられ、この朝日が岩屋に沈んでゆくことから、この神話にちなんだ天の岩屋信仰が生まれました。このことから、日の出と日の入りを象徴する夫婦岩と天の岩屋は対になる関係とされています。「天の岩屋」や「天の岩戸」と称される場所は全国にありますが、伊勢志摩ではこちらの「天の岩屋」と、志摩市にある「天の岩戸」が有名です。