山田奉行所は江戸幕府が伊勢国に置いた遠国(おんごく)奉行の役所です。大岡能登守(のち越前守)忠相が奉行として来ていたことで有名です。奉行所の場所については、最初は宮川の西、海岸沿いの有滝を本拠としていたようです。外宮界隈(山田)には役所跡や屋敷跡と呼ばれる場所が三ケ所あり、これらは「公事役所」(本拠から奉行たちが出張し処理に当たった役所)と考えられています。そのうち吹上にあった一本木役所の跡に、奉行所跡の碑が建っています。
なお、明治まで本拠のあった御薗町小林にも奉行所跡の碑が建っています。また同じ御薗町内には、奉行所のことがわかる山田奉行所記念館がありますので、そちらも訪れてみてください。