大林寺は、信空大和尚が1625年(寛永2年)に開いた浄土宗西山禅林寺派のお寺で、本尊は阿弥陀如来です。
現在も歌舞伎で演じられている演目「伊勢音頭恋の寝刃」にゆかりがあります。当時の古市は三大遊郭とも五大遊郭とも言われるほど栄えていました。その遊郭の一つであった「油屋(あぶらや)」で、情のもつれから刃傷沙汰(にんじょうざた)となった事件があり、この騒動は瞬く間に大阪にも伝わり、数日にして芝居となったようです。境内には、主人公2人の墓とされる塚が建立されており、今でも上演前に役者がお参りに来られます。
また、著名な郷土俳人の句碑が二つ残されており、訪れる人に情景を彷彿させます。