名勝二見浦は、江戸時代より伊勢神宮を参拝する前に身を清める場所として、また参拝者の宿泊場所として栄えたまちです。
海を眺めながらゆったりとした時間が過ごせる、二見エリアのスポットを紹介します。

「JR二見浦駅」（ふたみのうら）の駅舎は夫婦岩を模した形をしています。
JR二見浦駅は、ICカードが使えません。乗車駅で切符を買って乗車するのがおすすめです。コインロッカーがありませんので、二見浦観光案内所の手荷物預かりをご利用ください。

駅から二見興玉神社へ続く「夫婦岩表参道（旅館街）」は、今では珍しい木造三階建ての純和風旅館が軒を連ね、旅情を誘います。

参道沿いでは「二見名物スイーツ」（酒素饅頭・御福餅・くうや茶屋餅・塩羊羹など）も楽しめます。

旅館街の一画に、明治創建当時の面影を残した国指定重要文化財の「賓日館」が、今も昔も海と松林を眺めて建っています。平成１１年までは、皇族方等要人の宿泊所となる旅館でしたが、現在は資料館となっています。建物も庭園も、当時の一流で洗練されたデザインは必見です。

海の波音を聞きながら二見浦海岸の砂浜や堤防を散策し、進むと「二見興玉神社」に到着します。

二見興玉神社は穢れを払う禊払い・道開き・縁結びなどに霊験が。自分自身の禊をしてすっきりしたい、これから人生の道を開きたい、よいご縁に恵まれたい…という方、ぜひお参りください。

鳥居をくぐると、二見浦随一の観光名所として有名な「夫婦岩」が眼前に。大小2つの岩からなる夫婦岩の間からは、夏至の頃には輝かしい日の出が、冬至の頃には美しい月の出が、ご覧になれます。

年３回、勇壮な木やり歌とともに執り行われる大注連縄張神事も素晴らしい行事です。境内には無事帰るにちなんだカエルがたくさんいますので探してみては。

「松下社」は、蘇民将来子孫家門という木札のしめ縄を戸口につけることで、疫病から逃れることができるという伝承の伝わる神社です。

隣接する「民話の駅 蘇民」は、地場産品の販売で人気。奥に広がる「二見しょうぶロマンの森」では菖蒲や蓮、紫陽花など季節の花々が楽しめます。

ペット寺として有名な「太江寺」も、紫陽花や藤の花が美しく、季節の花も見所の一つです。

これ以上ないくらい海獣たちとふれあえる水族館「伊勢シーパラダイス」は、隣接するめおと横丁でのショッピングや体験もあり満喫できます。イルカとのキャッチボールも無料でできます。

アスレチックが楽しめて忍者になれる「伊勢忍者キングダム」は、安土城下の湯でゆったりくつろぎもOK。
家族連れで楽しめる場所も充実しています。

「音無山」は、春は桜が美しい山。30分弱程度で海の見える展望台まで行けるので、ちょっとした運動に最適。ハイキングで登ってみてはいかがでしょうか。

二見にありますマコンデ美術館は、タンザニアのマコンデ高原に住んでいたといわれるマコンデ族の彫刻を集めた美術館です。館主自ら買い付けを行った作品たちは、館主の思いが込められています。

「御塩殿神社」は、伊勢神宮内宮の所管社で、神宮の祭典で使用する堅塩を作る所です。

その御塩のもとになる高濃度の塩水は、これも二見にある御塩浜の塩田で作られ、御塩殿神社域内の御塩焼所で荒塩となり、御塩殿で焼き固められます。